クローバー会の話

クローバー会いうのはな、わいら大阪支店の“歴史的遺産”みたいなもんや。発足したんは、支店が地震橋に移転してしばらく経った頃やった。表向きは「親睦会」、実際は「飲み会に理由をつけた集金組織」。 もともとのメンバーいうんは、大阪支店がまだ地下鉄クローバー駅の近くにあった頃の連中や。その頃、東京本社から赴任してきたのが、アナウンサーの羽鳥慎一によう似た男――大島っちゅう第二課長やった。 この大島はん、見た目はシュッとしてて笑顔も爽やか。声も通るし、どっからどう見ても“できる男”。せやけど中身はきっちり昭和仕様で、「チームワークは飲みの場で育つ」が信条やった。要するに、飲み会至上主義者や。 結果として、大阪支店の飲み会文化は一気に花開いた。花開いたっちゅうても、咲いた花はアルコール臭しかしなかったけどな。クローバー会はその勢いで誕生したわけや。大島はんの一声で、「まあ、せっかくやし何か名前つけよか」いうて、“クローバー会”に決まった。ええ響きやけど、実態は“飲み残しの四つ葉探し”みたいなもんやった。 そんな大島はん、結局その後支店長にまで出世してもうた。本人は「みんなのおかげや」言うてたけど、正直わいは思た。「おかげいうより、酒の勢いやろ」と。 クローバー会のルーツは、つまりこの“羽鳥似の大島文化”なんや。見た目は爽やか、やることは泥くさい。飲みながら団結し、酔うて愚痴り、翌朝反省する。大阪支店の人間関係は、だいたいその繰り返しでできとる。 今になって思えば、クローバー会いうのは四つ葉のクローバーやなくて、“四つの飲み過ぎパターン”を象徴しとったんかもしれへん――上司、部下、幹事、そして会計担当。誰が欠けても会は続かへんけど、正直どれもロクな葉っぱちゃうわ。

クローバー会の第一回の集まりはな、クローバー駅の近くのビルの地下にある、ちょっと古めかしいオールドバーで開かれたんや。名前のとおり、照明は暗いし、カウンターはツヤツヤやのうてベタベタ。ウイスキーの瓶だけは立派に並んでて、どれも「昭和」って埃をかぶっとった。 地震橋から歩いて15分いう場所やけど、真夏やったら汗だく、真冬やったら息白い。せやけど大島課長(のちの支店長)は「クローバー会の原点にふさわしい場所や!」言うてご満悦やった。わいら下っ端は、「なんでよりによってこんな不便なとこで……」と思いながら、黙ってタクシー代を惜しんで歩いたわけや。あの頃のクローバー会は、なんや希望に満ちてた。言うても希望っちゅうのは“今月の残業代でどこまで飲めるか”いう希望やけどな。乾杯のあとは、大島はんの恒例スピーチ。「仕事の結束は、飲みニケーションから!」。ほんでみんな一斉に笑顔で拍手。心の中では「もうええって、それ何回目や」てツッコんどる。 あのオールドバー、今もまだあるらしいけど、クローバー会のメンバーで覚えとるんは、店の名前よりも“帰りの坂道のしんどさ”のほうやろな。あれが、わいらの「団結力の原点」やったちゅう話や。 今思えば、あの夜の乾杯は、会社人生の縮図みたいなもんやったわ。場所は遠いし、酒は高いし、でも誰も文句言わん。――だって、上司がうれしそうにしてる限り、それが「ええ会」やねん。

クローバー会いうのはな、だいたい月イチのペースで集まっとった。なんや会社の「親睦を深める」名目やけど、実際は“上司の愚痴禁止、愛想笑い推奨”の集まりや。二度目の飲み会の翌日やったか、米屋の息子がわいに声かけてきてん。 「なぁ、俺もクローバー会に入れない?」て。 米屋の息子いうのは、ほんまに米屋の息子や。九州の実家が米屋で、そっからついたあだ名や。本人もまんざらでもなさそうにしとったけどな。性格は悪うない。けどクローバー会の“加入資格”にはちょい外れとったんや。 クローバー会いうのは、よう言うたら「選ばれし人々の飲み会」。悪う言うたら「課長のゴキゲン取りクラブ」や。メンバーは課長が目ぇかけとる奴らか、もしくは無害なイエスマン。米屋の息子は、どっちにも入らん。よう言えば正直、悪う言えば空気読まへんタイプや。 せやからわいは言うたんや。「うーん、ちょっと難しいかもしれんな。まぁ、一応幹事に聞いとくわ」て。もちろん、“聞く気ゼロ”のやつや。ほんで幹事にその話したら、「あいつ? うーん、ちょっとちゃうねんなぁ」言うて笑とった。 クローバー会っちゅうのはな、表向きは“誰でも歓迎”みたいな顔しとるけど、実際は“選ばれし飲み友達”や。乾杯の声より、課長の機嫌が優先される会。そう思うたら、米屋の息子が入られへんのも、ある意味、幸運やったんかもしれん。 それにしても、米屋の息子が「入れてくれ」言うてきた時のあの目ぇな。あれはまだ、クローバー会が楽しい会やと思ってた頃の目ぇや。わいも最初はそう思てた。……まさか数年後には、幹事からの連絡がピタッと止まるとはな。

しゃあないから、わいはクローバー会の“実質ボス”こと、幹事の矢田部女史に聞きに行ったんや。天童よしみに似てる、あの肝っ玉おっかさんみたいな風貌の人や。見た目はよう食べさせてくれそうやけど、入会審査だけは胃が痛なるくらい厳しい。 「矢田部さん、米屋の息子、入りたい言うてるんですけど……どないです?」 矢田部女史は、湯呑み置いてため息つくでもなく、眉ひとつ動かさんと即答や。 「うーん、あの子は加入条件に外れてるから、やっぱり難しいなぁ」 来たよ、クローバー会名物・“加入条件”。形の上では、誰が作ったんかも分からん“暗黙のルール”やけど、実際は課長のお気に入りかどうか、それ一本や。誰も口には出さへんけど、全員が分かってるやつ。 それを矢田部女史は、まるで国際会議の合否みたいな顔して淡々と言うてくる。ほんでその瞬間、わいは悟った。「ああ、米屋の息子、終わったな」と。 わいは一応、「あ、そうですか……まぁ本人に言うておきますわ」って返したけど、心の中では“気の毒やけど、しゃあない”の一点やった。 米屋の息子はええ奴やけど、クローバー会に入るには、ええ奴すぎたんや。ここは、ただの飲み会に見えて、実はちょっとした社内政治の縮図みたいなもんやからな。

その頃の残業申請いうたら、今みたいにシステムでピッピッと押すんやなくて、手書きで自己申告やった。紙とボールペンがあれば、まあ正直者にも嘘つきにもなれる、ゆるゆるの仕組みや。 そんである日、同僚の“ヤク友”——ヤクザの友達がおるらしいけど、だからといって別に強ない、ただの口グセの男——がわいに小声で言うてきよった。 「なぁ、あの米屋の息子な、残業ちょっと盛っとるで。あれ絶対書いたもん勝ち思てるわ」 ほう、出たな。わいは聞いた瞬間、「そらあいつならやりかねん」と思てもうた。普段は愛想ええけど、どこか要領のええとこある奴やったしな。 それ聞いて、わいは内心ほっとしたんや。 「やっぱりクローバー会に入れへんで正解やったな」 もし加入させとったら、後で矢田部女史に「あんたが紹介したんやから責任取り!」とか言われて、わいが怒られとったかもしれん。クローバー会いうんは、飲み会の皮かぶった小さな村社会みたいなもんで、素行の悪い奴連れてきたら、紹介者が村八分になる可能性がある。 米屋の息子も悪い奴ではないねんけど、こういう裏の顔があるなら、そら“加入条件から外れる”のも仕方ない。矢田部女史の目は、やっぱり節穴ちゃうわ。 というわけで、クローバー会の敷居は高いようで実は正しいとこもあんねん。……まぁ、その正しさが何の役に立ってるかは、誰にも分からんねんけどな。

年末になって、クローバー会の忘年会が神宮舎の居酒屋で開かれた。場所選びの担当は、幹事の福生女史。神宮舎学院の出身らしく、この界隈のことは、わいより遥かに詳しい。道一本入ったら迷子になるわいからしたら、彼女はもう“神宮舎ナビ”みたいなもんや。 それにしても、福生女史が幹事やと、妙に店がこじゃれてるんよな。普段わいらが使うような、椅子がガタついて箸箱の底に醤油こびりついてるような店とは訳がちゃう。この日は、なんや「地元食材をふんだんに使った創作居酒屋」とかいう、ようわからん肩書きの店やった。 出てきた料理も、「蒸し鶏のなんとかソース〜神宮舎スタイル〜」「季節野菜と地元豆腐のほにゃらら」みたいな、名前が長いのばっかり。要は、普通の料理を気取って呼んでるだけや。 わいは心の中でつぶやいた。 (これ、唐揚げって言うたらあかんのか?) 店員が皿を持ってくるたびに、わざわざ説明始めるのも鬱陶しい。「こちら、神宮舎の湧き水で朝から丁寧に炊いた…」(いや、水で炊く以外の方法あるんか?)とツッコミたくなる。 まあ、そんな店を選ぶあたりが福生女史らしいっちゃらしい。神宮舎出身のプライドが、皿の上にまで染み出てるんや。 クローバー会のメンバーはみな適当に愛想笑いしながら箸をつけてたけど、わいは心の底で思とった。 「やっぱり馴染みの串カツ屋でええんちゃうん?」 とはいえ、これがクローバー会の“年末の風物詩”みたいになっているのも事実。わいは、出汁の味が濃いんか薄いんかわからんような鍋をつつきながら、今年もまた福生女史の采配に振り回されて年が暮れていくんやなぁ、としみじみ思った。

🆕クローバー会の忘年会がお開きになって、店の外でゴチャゴチャ立ち話しとったら、誰かがぽつりと言いよった。 「神宮舎公園、行ってみぃひん?」 わいは思わず聞き返したわ。 「……なんで今さら公園やねん」 しかし、酒がちょっと回っとる集団いうのは怖い。誰かが言い出したら、気づいたら全員そっちに歩き出してる。わいも流されて、しぶしぶついていくことに。 神宮舎公園なんて、わいが最後に行ったんは30年ほど前や。学生でも会社の若手でもなく、“ただ公園に行く歳”でもあらへん時期に、なんでまた行かなあかんねん、と思いながら足を向けた。 ところがや。 久しぶりに行ってみたら、神宮舎公園はえらく変わっとった。 昔は枯れ葉が溜まって、ベンチには知らんおっさんがずっと占拠しとって、トイレは“近づいたら負け”みたいな場所やったのに、今はやたら小綺麗になっとる。 遊具もカラフルで新品みたいに輝いとるし、芝生なんかフッカフカや。 (おい、ここほんまにあの神宮舎公園か?) と思わずキョロキョロしてもうた。 わいらが学生の頃なんか、夜に来たら「知らん影が動いた」とか「誰かの泣き声がする」とか、妙な噂ばっかり飛び交っとったのに、今の公園は防犯灯がピカピカ光って安心安全、ファミリー向け仕様や。 30年の月日いうんは、公園すら“知らん顔して別人みたいに”してまうんやなぁ。 メンバーの一人が言うた。 「えらいきれいになってるなぁ。昔のほうが味あったけどな」 わいは心の中で突っ込んだ。 (味って……あれただの老朽化やっただけやろ) でもまあ、忘年会の締めに公園巡りなんて、普通の会社ではなかなかないイベントや。 何が起こるかわからんのがクローバー会。 それだけは30年前から変わらんのかもしれん。

神宮舎公園を抜けて駅に向かう道すがら、ふと思たんや。「あれ? なんか妙やな」てな。忘年会の参加者の顔ぶれを頭の中で数えてたら、クローバーに支店があった頃のメンバーちゃう人間が二人ほど混じっとったんや。 一人は四十代の男。長いこと精神やられて休職してた人や。もう一人は三十代の女で、こっちも心の調子を崩して、つい最近ようやく復帰してきたばっかり。 そやけどな、なんでまた忘年会いうたら、そういう面々がちゃっかりおるんやろな。ほんで、なんや居心地よさそうにグラス片手に笑ろてる。わい、内心こう思たんや。「いやいや、あんたらクローバー会の昔の栄光も知らんやろ、支店時代のドタバタも体験してへんやろ」って。 まあ、元気になってくれたんはええことや。けども、支店の歴史やら苦労やら、知らん顔で笑いながら酒飲まれると、なんや「歴史にタダ乗り」された気ぃになるんやわ。ほんでまた、そういう時に限って乾杯の声がやたら大きい。 ――忘年会ちゅうのは、ほんま皮肉なもんやな。しんどい時期を一緒にくぐり抜けた連中より、最近復帰したばっかりの二人のほうが、よう盛り上げてるんやから。

伊集院光似の三ケ山副支店長が、とうとうやらかしよった。本物の伊集院光いうたらパワハラで有名やけど、この三ケ山はんはもっとストレートで、女子社員へのセクハラや。結果どうなったかいうたら、案の定、降格処分や。 で、その被害に遭うた彼女、しばらく会社休んでたんやけど、ようやく出社してきたわけや。せやけどやな……出社した途端に、なんでか知らんけど、わいにまで冷たい視線送ってくるんや。「お前も同類やろ」いう感じでな。 いやいや、ちょっと待ってぇな。わいはクローバー会の一員やし、三ケ山とも付き合いはあったけどな、せやから言うてわいまでセクハラクラブの正会員みたいに扱われたらたまらんやんけ。せやけど被害者の立場からしたら、上司の腰巾着も全部同罪に見えるんかもしれん。 会社ってのはおもろい場所やな。実際にやった張本人より、なんもしてへん「取り巻き疑惑」組のほうが長いこと疑われたりする。しかも無罪を証明する手立てなんかあらへん。沈黙してても怪しい、笑ろても怪しい、声かけてもアウト。まるで「セクハラ冤罪ビンゴ大会」やで。 ほんま、三ケ山はんの罪より、わいが受けた濡れ衣のほうがダメージでかいんちゃうか、と思う今日この頃や。

クローバー会いうたら、月イチで飲み会やっとったんや。それが最近やと、幹事からなんも連絡けぇへん。気ぃついたら、飲み会そのものが途絶えてもうた。 まあ正直なところ、あの飲み会、月イチいうペースが絶妙にしんどかったんや。仕事終わりに無理して集まって、酒のんで、愚痴言うて、最後はカラオケでようわからん合唱大会。翌日はもれなく二日酔い。健康にも財布にも優しない会やった。 せやのに、いざ無くなってみると、なんや寂しい気ぃもすんねん。人間って勝手なもんやな。あんだけ「もうやめとけ」思てたくせに、無くなったら「どうしたんやろ、幹事元気か?」とか余計な心配してるんやから。 幹事から連絡こんのは、たぶん飽きただけやろな。もしくは「次はわいがやれ」て誰か言い出すんをひたすら待っとるんかもしれん。せやけど、そんなボランティア精神旺盛な人材、この会には一人もおらんかったはずや。 結局クローバー会の飲み会ちゅうのは、誰かの「しゃあないなぁ」で支えられてたわけやな。それが途絶えた今、ようやくわいらも「ただの飲み助集団」やったて認めるしかないっちゅうこっちゃ。

しばらく音沙汰なかったクローバー会やけど、急にLINEがピコンと鳴った。送り主は幹事の矢田部女史や。メッセージ開いたら一言、「本社から専務が大阪支店に来られるので、飲み会を開催します。支店長の指示です」。 ……出たな、上意下達飲み会。 誰も望んでへんのに、上からのひと声で一瞬にして予定が埋まる、あの独特の日本企業システム。しかも指示出したのが、あの羽鳥慎一似の大島支店長や。見た目はニュースキャスター、やってることは昭和の部長。 たぶん専務本人は「大阪まで来て飲み会とか、せんでええよ」って言うタイプやと思うんやけどな。けど、支店長の頭の中では「上役が来る=宴を開く」ってプログラムがもうハードコーディングされとるんやろな。 で、矢田部女史はというと、そんな支店長の命令を忠実に実行する“現代の伝令官”。「支店長のご意向です」って枕詞つけとけば、誰も逆らわれへん思てる。いや、実際その通りなんやけども。 わいとしては、月イチの飲み会も消滅して平穏に過ごしてたのに、またあのカラオケ地獄と「最近どうや?」攻撃が復活するんかと思うと、肝臓が早くも悲鳴あげとるわ。 ほんま、会社の飲み会ちゅうんは「強制参加の自由行事」っちゅう矛盾の見本みたいなもんやな。乾杯の音頭の裏には、誰かの「しゃあなしやで」のため息が必ず混じっとる。

クローバー会の木村氏が、いよいよ定年退職らしい。あの人、よう働いたわ。ほんで思い出したんやけど、2年前にも似たようなことがあった。そう、神奈氏が定年になった時や。 あの頃はちょうどコロナの真っ最中でな、送別会も「感染対策のため中止」。せやけど、幹事の矢田部女史が「せっかくですから記念品を贈りましょう」と言い出して、クローバー会メンバーから一人5000円ずつ徴収されたんや。 5000円て、よう考えたらそこそこやで。飲み会なら二次会までいける金額や。それをポンと出して、渡されたのが何やったか言うたら、名入りのボールペン。……いや、本人が喜んでたらええねんけどな。 で、今回の木村氏の定年や。さて、今度はどうなるんやろか。ようやく世の中も落ち着いてきたし、送別会でもやるんか? それともまた「記念品コース」で5000円徴収やろか? なんや知らんけど、矢田部女史の「徴収の手際」だけは毎回キレッキレやねん。あの人、経理部でも通用するレベルや。メール来たと思たら、すでに振込先が書いてある。しかも「◯日までにお願いします(ハート)」て。こっちは笑うしかないわ。 まあ、誰かの定年をきっかけに「またクローバー会が動き出す」いうんは悪くないんやけどな。ただ、わいの頭の中では、木村氏の送別会より先に「5000円の行方」が気になってしゃあない。 ほんま、クローバー会の恒例行事いうたら“別れの季節は財布が軽くなる”っちゅうこっちゃな。

木村氏がついに定年退職になったんや。クローバー会としては大事な節目やと思てた。ところがや――ふたを開けてみたら、何もない。送別会なし。記念品の贈呈もなし。花束どころか寄せ書きすらない。まるでフェードアウト退職や。 「コロナ禍で集まられへん」っちゅう言い訳はもう通用せえへん時代やのになあ。2年前の神奈氏のときは、コロナの真っ最中でも「気持ちだけでも」いうて、幹事の矢田部女史から5000円徴収されて記念品贈ったやないか。今回はその“気持ち”すら省略や。5000円はおろか、5円チロルチョコひとつすら動かへん。 いったいこの差は何なんや。神奈氏と木村氏、同じ定年組やのに、ちゃうのは「送られ方」や。もしかして、クローバー会にも“勝ち抜けルール”でもあるんか? ある基準を満たした者だけが記念品を授与され、基準に届かん者はノーセレモニーで退場。 わい、ひそかに考えてしもた。「もしかして木村氏、自分が何もされへんの気づいて、内心『あれ? わい、不戦敗扱いか?』って思てるんちゃうか」と。 なんや知らんけど、クローバー会もえらいドライになったもんや。もはや“人情サークル”やのうて、“在籍ポイント制の互助会”や。定年を迎えて何かしてもろたかったら、現役時代から“幹事への露骨な媚び”でも積み立てとかなあかんのかもしれへん。 ……せやけど、わいもいつか定年や。そのとき、黙ってフェードアウトされんように、今から矢田部女史への愛想笑いの練習でも始めとこかな、と思たわ


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